地神塔

1. 地神塔とは

地神{堅牢地神(*1)}を祀るために造られた石塔。

天明の飢饉{天明2~8年(1782~1788)}後地神塔が増えたと言われています。

 

[天明以前の地神塔の例]

富士市 「妙法蓮華経 堅牢地神」 明暦元年(1655) (資料4)
群馬県館林市茂林寺  具象塔 元禄七年(1694)  
横浜市戸塚区東俣野町1098 角柱碑(文字塔) 堅牢地神 宝永三年(1707) (資料3)
南足柄市向田 土公神(どくじん) 元文五年(1740) (資料2)

2. 寒川町の地神塔

寒川町に地神塔は7基あります。天明以前(18世紀)が1基、天明以降(19世紀)が6基です。

田端(1779) 1 武神像
宮山(1829,1836,1856) 3 文字塔
小動(1846) 1 文字塔
一之宮(1861) 1 文字塔
倉見(1862) 1  文字塔
高座郡寒川町田端地神塔

写真は田端の地神塔で、神礼寺型(*2)という説があります。

方形の台座上に、正面に地神立像を陽刻した角柱の塔身を立て、正面に唐破風を飾った笠を置いています。

右側面に安永八年(1779)と刻まれています。

*1: 堅牢地神; 十二天の一つ。大地を司る。

*2: 神礼寺型; 藤沢市西俣野にあった神礼寺が発行した堅牢地神の御影の姿に類似している。

[出典]

資料1:「寒川町史 11 別編 美術工芸」平成4年11月 編集・発行 寒川町

資料2:「神奈川の石仏―近世庶民の精神風土―」昭和62年2月 松村雄介著 有隣新書

資料3:「横浜市文化財調査報告書 第22輯(しゅう)の3 戸塚区石造物調査報告書」 横浜市文化財総合調査会/編 1994.3 横浜市教育委員会/出版  

資料4: 地神信仰雑記 石川博司 発行日 平成10年2月15日

http://koktok.web.fc2.com/isikawa/isikawaCD/dijin.htm

「相模の地神信仰講演会」

http://koktok.web.fc2.com/isikawa/isikawaCD/dijin.htm#%E7%9B%B8%E6%A8%A1%E3%81%AE%E5%9C%B0%E7%A5%9E%E4%BF%A1%E4%BB%B0%E8%AC%9B%E6%BC%94%E4%BC%9A

で、田端(西町)の地神塔に触れています。

資料5: 茅ヶ崎郷土会:5 茅ヶ崎とその近くの修験道寺院(廃寺)

{「5-1-05」に田端(西町)の地神塔の説明があります。}
http://chikyodokai.wp.xdomain.jp/?p=4886